まばたき研究会へようこそ

◆まばたき研究会

 瞬目は、ヒトの古典的条件づけ研究に始ま り、心理状態や人格特性を反映する生理指標として注目されてきた。現在では、疲労やストレスを反映する生理反応および行動として、近隣領域からの関心も高 まっている。特に近年、統合失調症やてんかん患者の瞬目の特性や驚愕性瞬目に着目した神経生理学的研究、哺乳類および霊長類の瞬目の様相を検討する比較心 理学的研究、表情の一部である瞬目のコミュニケーション機能を捉える社会心理学的研究、瞬目測定や分析を促進する技術開発を目指す工学的研究など、多岐に わたる分野での研究が報告されるようになってきた。
 「まばたき研究会」では、心理学のみならず、工学、医学、社会科学など学際なアプローチで瞬目についての研究を行っております。

研究会・イベント情報

2022年度 まばたき研究会第25回大会(第二報およびプログラム)

 コロナ禍で対面開催を休止していましたが、2022年度はゼンショーホールディングス永井元先生の主催で対面開催する運びとなりました。奮ってのご参加をいただき、最近の研究などご紹介いただければ幸いです。


1.開催期日     2023年3月18日(土)・19日(日)

2.開催場所 (株)ゼンショーホールディングス本社 大会議室
〒108-0075 東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル8階
https://www.zensho.co.jp/jp/company/outline/access.html 

3. 参加費    1,000円(資料代・茶菓子代)【おつり不要でのご用意お願いします】

4.注意事項
①    開催日ですが、上記場所は休業のため該当ビル入館のメインエントランスは社員同伴でしか入場できません。
1 日目 12:30-12:50、2 日目 9:00-9:20 で、該当ビル2F玄関前(JR品川駅通路直結で上記WEB記載のところ)に社員の方に出迎えて頂きます。参加者・発表者の方はくれぐれも遅刻しないようにお願いします。入場に関して問題発生の場合のみ、連絡はゼンショーホールディングスの藤記様(070 -7578-7304)へお願いします。
②    発表される方はHDMI出力可能なPCを持参ください。また、ハンドアウト等紙資料配付される場合、各自で25部ご用意ください。会場内ではコピー等不可能ですので事前にご用意お願いします(会場近辺にコンビニは豊富にあります)。

5.プログラム 
3月18日(土) 1日目
12:30    受付    水谷 彰秀(神戸学院大学大学院)
13:00     開会挨拶 大会長 永井元(ゼンショー中央技術研究所)
13:30-15:30    最新まばたき研究(1)
司会 田中 裕 (川村学園女子大学 文学部)
研究発表
1.    野村 亮太(早稲田大学)「熟達した噺家のimpromptu narrative strategy:瞬目率から再構成した共通入力による検討」
2.    吉田 尚央・金子 秀樹 (ニホンサンテク株式会社 MaP工房) 「まばたき研究を支援する装置の提案」
3.    高雄 元晴(東海大学情報理工学部)「VRを用いた三次元迷路学習時における瞬目回数の変化」
4.    王(おう) 梓(じ)軒(けん)(九州大学大学院システム情報科学府)・志堂寺 和則(九州大学大学院システム情報科学研究院)「仮想空間での移動方法の検討:視線と瞬目を使った移動方法の提案」

16:00-17:30  シンポジウム「まばたき研究100年」
司会  水谷 充良(関西学院大学)
話題提供 「まばたきの心理学」(1991) 編者
1.    田多 英興 (元 白鴎大学)「まばたき研究100年:まばたき進化論への道」
2.    福田 恭介 (福岡県立大学)「自発性まばたきの認知心理学:自発性瞬目の時間分布40年」
3.    山田 冨美雄(関西福祉科学大学)「まばたき反射で健康心理学も!~PPI研究の50年~」
指定討論 田中 裕 (川村学園女子大学 文学部)
17:45初日閉会
記念撮影
18時より有志による懇親会を品川近辺で予定しています。参加ご希望のかたは事前にご連絡ください。

3月19日(日)  2日目
09:30-11:00    シンポジウム「まばたき研究をモノづくりに生かす」
司会 山田 冨美雄(関西福祉科学大学)
話題提供 
門地 里絵(花王株式会社 感覚科学研究所)  
「心理学研究の社会実装 ―化粧品開発での事例―」
大内 智彦・永井 元(ゼンショー中央技術研究所)
「話し手と聞き手の会話時の両者のまばたき解析」 
指定討論 田中 裕(川村学園女子大学 文学部)


11:10-12:10    最新まばたき研究(2)
司会 大森 慈子(仁愛大学 人間学部)
研究発表
1.    早見 武人(北九州市立大学 国際環境工学部)「視線追跡型VRヘッドマウントディスプレイFOVEのまばたき検出機能について」
2.    福田 恭介・吉岡 和子(福岡県立大学)・早見 武人・松尾 太加志(北九州市立大学)・志堂寺 和則(九州大学大学院)「瞬目発生・抑制の発達に伴う変化」


12:25 閉会挨拶 大会長 永井元
12:30 まばたき研究会総会(研究会事務局  大森 慈子)
会計報告・活動報告、まばたき研究会ホームページ(湯瀬 裕昭),次回開催場所についてなど

関連書籍

まばたきの心理学(北大路書房)